2011/07/21

2011-07-15 富士登山

2011-07-15 富士登山

毎年登っている職場の人から「今年一緒に登らないか」と、登山マイナス3週間に誘われたままその気になって、生まれて初めて富士山に登ってきました。
準備としてマイナス2週間から9皆のオフィスまで階段で登り、低カロリー低脂肪の食材を取るようにして体重を少し減らし、会社から徒歩で帰宅するなどして少しずつ身体を作っていきました。

登山スケジュールは、「22時頃から富士宮口新五合目から登り始めて山頂で御来光を拝み、下山は御殿場口方面に降りて途中宝永山第一火口を経由して富士宮口コースの六合目に戻ってくる」コースです。


登山当日に事件発生。
昼頃に最終パッキングを確認し、写真を撮ろうとするとデジカメ(Pentax OptioM20)の電源が入らない。
昨日の夜は動いていたのに、今日になって入らない。理由は不明。暑さのせいか? 電池を入れ替えても同じ症状なので本体の故障と判断しました。
今日は一生に一度かもしれぬ富士登山なのでカメラを持っていかない訳にはいきませんから、急遽ヨドバシカメラに飛んでいき、ほとんど検討もしないで Canon PowerShot A1200を 10800円で買ってきました。
出かけるまで昼寝しようと思っていたのになぁ...






ポカリスエット900ml、水500ml。dryタイプTシャツ、dry長袖シャツ、フリース、カッパ、食料、携帯酸素、缶ビール、ライト、スパッツ、ファーストエイド、メモ帳、ストック、ザックの装備です。この他デジカメがあります。

京王高尾駅で車のメンバーと合流し、21時頃に富士山スカイラインの旧料金所に着くと7/15〜車両規制の文字が...
静岡県富士山マイカー規制のお知らせ(https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1060.nsf/pages/5BF5B044E15B2775492578B9004259A2)
やむなく水ケ塚パーキングまで戻って車を停めて(駐車料金1000円)、シャトルバス(往復1300円)に乗って、30分ほどで富士宮口新五合目に到着。







シャトルバス内では瞼を閉じて瞑想&休息しました。
♪登るのか、登れるのか、おびえる心よ~恐るな心ひらけよ~ (イデオン調で)
だんだん気分が高揚してきます。

新五合目、標高2400m、22時15分、登山開始です。
本当ならば、各号目でtwitterでツイートしていこうと思ったのですが、そこはsoftbankの弱み、スタート地点の新五合目ですら電波がかなり弱く不安定でした。かろうじて一言つぶやいた後は電源を切ってザックの一番深い位置にしまいました。一方docomoは抜かりなくしっかりと電波が届いているようでした。

Climb On!!

六合目まで約15分。斜度も低く小手調べ程度で、まだまだ余裕があります。鼻呼吸でOK。
新七合目まで約50分。23:20頃。ここは少々長く辛かった。動いているうちは平気ですが、休憩で止まると汗が引いてかなり身体が冷えます。
七合目まで約30分。標高は3000mを超えます。このあたりから高山病になる人もいるのですが、運良く私はかかりませんでした。
八合目、九合目、九号五勺、十号目(山頂)までもそれぞれ約30〜40分程度。斜度も徐々にきつくなってきます。
休憩後歩き始めて5分間で身体が温まり、10分間は快調に登り、残りは息も上がり気味で時々止まって休息しながら登るという感じです。とはいえ長く休むと身体が冷えるので、数分歩いて1分休むといったペースです。
九合目を過ぎると山小屋に宿泊した人たちも登り始めるので渋滞が生じ、すこしキツイ岩場になると列が止まって数十秒間休息が取れたのが助かりました。












九合目の自販機で、缶ジュースは400円です。
山小屋も開いておりカップ麺やお汁粉などの温かいものも食べられるようですが、私は持参したカロリーメイトでエネルギー補充しました。

ほぼ満月の夜なので足元は明るいものの写真を撮るまでにはいかず、各合目にある山小屋以外の登山中写真は殆どありません。
立ち止まってカメラを取り出して写真を撮影してまたカメラをしまう、という動作が面倒くさい。歩くペースを乱したくない、疲れていて写真どころではない、というのが本当の理由です。







ときおり立ち止まって振り返ると、眼下には雲海が広がり、その切れ目からは外界の街の灯りが輝いています。
安全な街の世界とは異なり、ここは一歩間違えば転落して怪我・死亡の危険があり、かつ助けてくれる人もいないかもしれない世界(二重遭難になるので助けは期待できない)、普段生活する空間とは全く異なる空間を意識しました。だからこそ観る風景は感慨深いのでしょう。
TVや写真ではおなじみの光景を実際にこの目で見られたのは感動以外のなにものでもありません。
植物も虫もおらず、静寂で、風の音と闇が支配する世界です。
(登山者はたくさんいますが)



































7/16 4時10分、山頂到着。約5時間55分で登りきりました。





御来光を拝みながらASAHIで乾杯です。
富士山頂上付近の地面は固まった溶岩のせいか、火星の写真のように赤いのです。








本当の山頂(3776m)の剣ヶ峰は疲れていた&混雑していたのでパス、火口をめぐるお鉢巡り約90分も疲れていたのでパス、帰って寝たい一心で下山開始です。
富士宮口コースの下山道は登山道と共用のため道が狭く、また斜面が急で岩場が多く膝に負担がかかり過ぎるので登山部リーダーの計らいで、御殿場口コースを下り宝永山火口経由で富士宮口コースに戻るようにしました。ー






岩と砂ばかりで不毛の地の御殿場口コースは南東側に位置するため強い日差しを遮る樹々もないため、かなり体力を消耗しました。白く見えるのは雪です。







途中で富士山下山名物(?)砂走りで膝の負担を軽減しながら高度を稼ぎ、無事富士宮新五合目まで降りてきました。
帰路に山中湖近くの 紅富士の湯 で温泉&食事&休息をしてに無事に帰宅しました。
数年前から登りたいと思っていた富士山に誘ってくれた&ザックやストックの登山道具を貸してくれた職場の人たちに感謝しています。
登るのは決して楽ではありませんが、登りきった達成感や山頂からの眺めは苦労を差し引いても有り余ると思うので、体力のある方はぜひ一度登ってみることをお勧めします。


登山当日に故障した(と思われた)デジカメ Pentax OptioM20ですが、帰宅した日に確認したら何事もなかったように動き出しました。
よほど富士山に登りたくなかったんでしょうねぇ。

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